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講義名
淡水生物学実習 
講義名(英語)
 
科目ナンバリング
 
講義開講期
前期集中 
講義区分
講義 
単位数
曜日・時限 (教室)
前期集中 その他 集中講義 -
科目分類区分
教養 
実務経験有無
実務経験あり 
実務経験の内容
箱山教員・児玉教員は、国立研究開発法人水産研究・教育機構での研究業務を講義に活かしている。 
授業の方法
講義,実習 
授業形態
対面授業 
担当教員

児玉 紗希江

箱山 洋

Leanne Faulks


授業の概要
淡水生物学実習は、淡水生物学研究所の豊富なリソースや専門知識を活用し、理論だけでなく学生が実践的なスキルを習得するプログラムである。この実習では、魚類やその他の水生生物の採取から同定、形態形質の観察、倍数性の測定、そしてゲノム分析までを包括的に学ぶ。さらに、複数の地点で河川水の水温等の測定を行い、そのデータを分析することで他の分野でも使える実践的な統計手法も身に付けることができる。 
授業の目標
実習を通して、淡水生物の同定や測定に関する基礎的な手法を学ぶ。
進化的な観点で、倍数性形質について理解をする。
基礎的なゲノム分析について学び、遺伝的な分析手法について学ぶ。 
観点別目標
【知識・理解の観点】
コイ科魚類など、形態形質に関する知識を身につける。フローサイトメトリーやPCRなどの機器・手法について理解する。倍数性に関して進化的な理解をする。遺伝子増幅の手法と個体間の遺伝的変異について理解する。
【思考・判断の観点】
コイ科魚類など、形態形質から同定できるようになる。
実習の背景にある進化生物学的な背景について議論を広げることができる。
【関心・意欲・態度の観点】
淡水生物・生態学・進化学・ゲノム科学への関心を高める。
【技能・表現の観点】
実習を通して研究技術を獲得し、実習内容を有機的に理解して説明できるようになること。 
ルーブリック
到達度(ルーブリック)
観点   1   2   3   4  
知識・理解の観点  実習内容の基礎的な理解ができている  実習内容の基礎的な理解を踏まえて実際に実験・観察が行える  実習内容に関するより高度な理解ができている  実習内容に関するより高度な理解を踏まえて実際に実験・観察が行える 
思考・判断の観点  実習の背景について基礎的な理解ができている  実習の背景について基礎的な理解を踏まえて議論できる  実習の背景についてより高度な理解ができている  実習の背景についてより高度な理解を踏まえて議論を膨らませることができる 
関心・意欲・態度の観点  実習に参加している  実習に参加し、淡水生物学への一般的な関心を持っている  実習に参加し、淡水生物学への強い関心を持つ  淡水生物学への強い関心を持ち、新しい未知の課題への意欲を示す 
技能・表現の観点  実習で学んだ基本的なことを身につけている  実習で学んだ基本的なことを説明できる  実習で学んだ応用を身につけている  実習で学んだ応用を説明できる 
成績評価方法
種別 割合 評価基準等
     
クイズ/小テスト  20  実習で学んだ知識を問う選択式の簡単な小テストを行う。 
     
     
     
     
     
その他  80  講義参加・理解を評価する。 
授業計画および詳細
回数 内容 授業運営方法 事前学習・事後学習 時間(分)
第1回 全体説明および遺伝子重複・倍数性の進化  対面(座学)(8月26日10:30--)  第1回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第2回 稚魚や動物の採取  対面(実習、水路調査等)(8月26日)  第2回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第3回 稚魚や動物の同定  対面(実習、水路調査等)(8月26日--16:00まで)  第3回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第4回 フローサイトメトリー説明・魚類からの採血法  対面(資料、実演、実習)(8月27日10:30--)  第4回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第5回 血球塗抹標本作成  対面(実演、実習)(8月27日)  第5回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第6回 血球観察  対面(実習)(8月27日--16:00まで)  第6回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第7回 フローサイトメトリー用の細胞処理  対面(実習、水質分析室)(8月28日10:30--)  第7回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第8回 フローサイトメトリー測定  対面(実習)(8月28日)  第8回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第9回 集団の遺伝学  対面(Lecture in English)(8月28日--16:00まで)  第9回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第10回 PCR用のゲノム抽出  対面(実習、水質分析室)(8月29日10:30--)  第10回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第11回 PCR  対面(実習)(8月29日)  第11回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第12回 電気泳動  対面(実習)(8月29日--16:00まで)  第12回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第13回 野外池水温測定  対面(実習)(8月30日10:30--)  第13回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第14回 R入門:t-test  対面(実習:各自PC使用)(8月30日)  第14回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
第15回 線形混合効果モデルによる野外池水温の分析  対面(座学、実習:各自PC使用)(8月30日--16:00まで)  第15回の内容についての資料を事前学習・事後学習する  実習120+予習復習240分 
前提科目
なし 
発展科目
【関連科目】生態学 生物環境学特別講義 自然調査演習 自然再生論/保全生態学 環境教育論 専門ゼミナール 
テキスト
テキスト(自由記述欄)
指定しない。 
参考図書
参考図書(自由記述欄)
参考書・資料は都度実習のなかで提示する。 
受講上の注意
(教員からのメッセージ)
受講定員:20名
場所:淡水生物学研究所
時期:2024年8月26–30日の2–4 時限に集中講義として実習を行う。
大学(および上田駅)と淡水研の間を毎日シャトルバス運行する。
昼食は各自用意する(蕎麦屋は500m先、コンビニエンスストア・丸亀製麺・吉野家・ビッグボーイ等は約1km先にある)。
実習中に予習・復習の内容を指示する。 
障害のある学生の対応
履修者と面談の上で、もっとも適切な方法を個別に検討する。 
図書検索のためのキーワード
進化 集団遺伝 淡水魚 倍数性 フローサイトメトリー PCR 電気泳動 
市民開放授業
 
添付ファイル(補足資料)