シラバス参照

講義名
生態学 
講義名(英語)
Ecology 
科目ナンバリング
 
講義開講期
後期 
講義区分
講義 
単位数
曜日・時限 (教室)
後期 月曜日 2時限 -
科目分類区分
教養 
開講先
2022年度 企業情報学部 
実務経験有無
実務経験あり 
実務経験の内容
両教員共に、国立研究開発法人水産研究・教育機構での研究業務を講義に活かしている。 
授業の方法
講義 
授業形態
対面授業 
担当教員

箱山 洋

児玉 紗希江


授業の概要
生態学は環境と生物の相互作用を研究する学問分野である。自然は進化的な時間スケールで形成された複雑なシステムであり、その驚くべき性質を理解することは基礎科学としての使命である。生態学の対象とする階層は広く、進化適応を背景に、個体の形質・個体群動態・種間の相互作用などを科学的に理解することを目指している。生態学では、単に自然史 (natural history) 的な観察を行うのではなく、数理モデルや統計学的手法を土台として、実験的手法や野外調査を行い、科学的な取り組みとして総合的に対象を理解する分野である。また、環境破壊と生態系サービスの減少が大きな社会問題となっていることから、現代の生態学は生物保全への応用科学としての側面も持ち合わせた学問へと変貌してきた。教養課程での本講義では、環境問題への応用にもバランスよく触れながら生態学の基礎について、理論と実践を交えた講義を行う。 
授業の目標
生態学の基礎について学び、自然の性質やダイナミクスへの理解を深める。また、環境問題を科学的に議論できるだけの生態学的リテラシーを身につけることを狙いとする。 
観点別目標
【知識・理解の観点】
(1)適応進化の観点で生物の形質を理解する。
(2)環境と生物もしくは生物間の相互作用について基礎的な理解をする。
(3)個体群、群集、生態系の動態について理解をする。
【思考・判断の観点】
理論・実験・野外調査の結果から生態学的な理論を構築することについて論理的思考で理解できる。未知の生態学的事象や環境問題に対して、生態学的知識や思考を通して検討・推論することができる。
【関心・意欲・態度の観点】
自然への関心、環境問題への関わりへの意欲を高める。
環境問題は科学としての生態学を基礎として向き合うという態度を身につける。
【技能・表現の観点】
環境問題を科学的・数理的な思考で議論できるようになる。 
成績評価方法
種別 割合 評価基準等
     
クイズ/小テスト  20  講義の中で小テストを行う。各設問は1点である。 
     
レポート  70  題意把握・内容理解・論理構成・表現・要約・考察・形式・引用・出典明示によって総合的に評価する。 
     
     
     
その他  10  講義参加を評価する。 
授業計画および詳細
回数 内容 授業運営方法 事前学習・事後学習 時間(分)
第1回 生物多様性と自然史      90 
第2回 生態学:その領域と方法      90 
第3回 環境の中の生物:自然淘汰と適応      90 
第4回 出生、死亡、移動      90 
第5回 資源競争と個体群動態      90 
第6回 生活史戦略      90 
第7回 生物の表現型と環境      90 
第8回 捕食と病気      90 
第9回 生物間相互作用と共存      90 
第10回 生息地の分断と絶滅      90 
第11回 種の豊かさのパターン      90 
第12回 生物群集の構造と安定性      90 
第13回 生態系におけるエネルギーと物質の流れ      90 
第14回 野生生物管理      90 
第15回 環境問題と生態学      90 
前提科目
発展科目
淡水生物学実習 生物環境学特別講義 自然調査演習 自然再生論/保全生態学 環境教育論 専門ゼミナール 
テキスト
テキスト(自由記述欄)
指定しない 
参考図書
参考図書(自由記述欄)
参考書・資料は都度講義のなかで提示する 
受講上の注意
(教員からのメッセージ)
各回の授業で、予習・復習の内容を指示する。
受講回数が講義回数の2/3に満たない場合は、単位認定の対象としない。
欠席はいかなる事由でも出席扱いにはしない。 
障害のある学生の対応
履修者と面談の上で、もっとも適切な方法を個別に検討する。 
図書検索のためのキーワード
生態学 適応 個体群生態学 群集生態学 生態系 
市民開放授業
市民開放なし